臨済宗のお墓

臨済宗のお墓

栄西が開いた臨済宗は、円覚寺派、建仁寺派、建長寺派、相国寺派、大徳寺派、妙心寺派、南禅寺派、仏通寺派、天龍寺派、東福寺派、永源寺派、国泰寺派、万広寺派、向獄寺派などの14派現在に分かれています。

鎌倉時代の武士たちに歓迎されて受け入れられた臨済宗ですが、室町時代に入ると、武家の帰依を受けた僧、夢窓疎石らによってさらに発展し、建築や水墨画、文学などの禅文化が花開いていきました。禅文化とは、現代の日本文化に大きく影響しています。華道や書道、茶道、武道など、そのほか礼儀作法においても武士階級の生活から禅の作法が定められていったそうです。さて、臨済宗は座禅によって悟りを開こうとしているため、ご本尊の不在が特徴的なのですが、それがお墓にも大きく影響したようです。霊位の中に記録される故人の戒名に、院号がつく場合があります。現在では院号はずいぶん意味が変わって使われていますが、もともとはお寺の建物を意味していたので、尊敬すべき高位の人物を表していたそうです。それがいつの間にか将軍や大名が自分の権威を示すために使われるようになり、一寺を建立するほど貢献した人に与えられる称号となり、今では社会的貢献度の高い人につけられるようになっていったそうです。

戒名の良し悪しは、文字数だけではないものですし、良い戒名を授かったからといって必ず極楽浄土にいけるというものでもないらしく、実際、良い戒名を授かりながらも極楽往生できない例というのもあるそうです。要は見てくれの格好ばかりではなくて生前の行い、精進が問題なのです。現世と同じですね。

香典袋はむき出しにせず、ふくさに包んで用意しましょう。
臨済宗の唱え言葉は「南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)」です。お墓に刻む文字にも南無釈迦牟尼仏と刻みます。もしくは「○○家先祖代々」や「○○家先祖累代」と入れます。臨済宗の年中行事は、

【1月】1~3日:修正会/10日:臨済忌/17日:百丈忌

【2月】15日:涅槃会(ねはんかい)

【3月】春分の日:春の彼岸会

【4月】8日:花まつり

【7月】13~15日:孟蘭盆会

【9月】秋分の日:秋の彼岸会

【10月】5日:達磨忌

【12月】8日:成道会

【各山の開山さまの命日】開山忌

ふくさに包むのは、香典が故人の御霊前に手向けるお香の代わりである事と大切に丁寧に心を込めてと言う小見の表れです。
そのような大切なものをむき出しで持参するのは失礼にあたります。