曹洞宗の歴史と教え

曹洞宗の歴史と教え

曹洞宗は8世紀初め、中国の禅僧、洞山良介の“洞”とその弟子である曹山本寂の“曹”をとって“曹洞”としたのが名前の由来だそうです。日本に伝えたのは宋に渡った道元です。

帰国した道元禅師は宇治から越前に移り吉祥山永平寺を建て、弟子の育成に尽力しました。道元の「正法眼蔵」に代表される著書は13部121巻とたいへん多く、「普勧座禅儀」や「学道用心集」、「永平清規」などがあります。

その後、4代目の螢山禅師(けいざんぜんし)が大衆教化に努め、一層の発展に力を注ぎました。曹洞宗も禅宗になります。そのためもちろん修行は座禅が主で、只管打座(しかんたさい)といって、ただひたすらに座禅を行う修行を最も重要と考えます。

座禅の力というのは生活や社会生活など全てにに現れてくるため、座禅と日常は一体、「禅戒一如(ぜんかいいちにょ)」と考え、座禅の心とすがたで日常生活を送る「即心是仏(そくしんぜぶつ)」を説いています。臨済宗とは少し違うところで、座禅は仏のはたらきそのものであると考え、公案(師匠が弟子にお題を与え弟子が考え、体得していくという修行)は用いらない修行を行います。「人はみな仏の子であり、生まれながらにして仏心を備えているのに気がついていないのです。日常生活を大切にし、今ある命そのままに、苦しみを味わったり悩みを作りながら生きることこそが修行です。仏さまに懺悔をし帰依するのならば心も落ち着き、安定を得て、ひいてはどのような苦しみにも耐えられる信念も生まれます。その自己の修行がそのまま仏の行であり、幸せと生きがいを見出せるものであるのです」というのが曹洞宗の教えです。

焼香の作法は、宗派によって違いがあります。出席する葬儀の宗派を確認しておきましょう。


曹洞宗のご本尊は釈迦如来で、唱え言葉は臨済宗と同じく「南無釈迦牟尼仏」です。お墓の正面には「南無釈迦牟尼仏」または「南無釈迦如来」と刻むか「○○家先祖代々」か「○○家先祖累代」と入れます。円相といって、丸い印が棹石の上部に刻まれることによって、完全な悟りを開き成仏し仏に変わることを表します。墓誌は曹洞宗では「霊位」と入れます。戒名には、院号のほか、禅定門(禅定尼)、居士(大姉)と使い分けられています。生前どれだけお寺に寄与していたかによって使い分けられているようです。故人の年齢は「行年」と記す場合には“歳”を使いますが、「享年」とする場合には“歳”をつけてはいけません。その際は「享年八十二」などと記します。

それからお墓を建てた日を性格に「○日」とする場合と、「吉日」とする場合とがあります。

大抵は前の方の真似をすれば問題ありません。葬儀担当者は最初に焼香する遺族にお焼香の仕方を説明しています。ほとんどの方は前の方の真似をするので、失礼なことにはなりません。